続 お子さんの「ねんざ」、けっこう骨折してます。。。 歩けるのに骨折しているって本当？
サッカー中に足をひねってしまった8才の男の子。「ねんざしました」とのことで来院されました。
子供の足首のねんざあるあるなのですが、骨折していました。
足首を見ると外くるぶしが腫れています。
※患者様のご厚意により了承を得て掲載させて頂いております。
このくらいの少しの腫れであっても、歩けていても、要注意です。
しかもこの子はケガをした後にもサッカーをしていました。
まさか骨折したままサッカーができるとは思わないですよね。お母さんもビックリされていました。
でも私は、見た瞬間にねんざじゃなく骨折だろうなと思いました。
（この年齢でパッと見てわかる腫れがあったらまず折れているので。。。）
触診すると、靭帯の部分ではなく、思ったとおり骨を痛がっていました。
エコーを撮ってみるとやはり骨折しています。（矢印の部分）
子供のうちは靭帯よりも骨の方が強度が低いので、
足をひねった場合に靭帯ではなくて骨の方が負けて折れてしまいます。
すぐに提携病院でレントゲン検査をしていただき、当院にて整復とギプス固定をしました。
ギプス固定は3週間、シーネ（あて木）固定を1週間、リハビリ期間含め8週間で完治しました。
4週後のエコーでは、割れた骨が動かなくなっています。
小さいお子さんが足をひねってケガをした場合、歩けていても、このくらいしか腫れていなくても、たいていは骨折しています。
そしてそれは残念ながら見落とされることが多いです。。。
レントゲン検査で骨折がわからないことがあるなんて、思いもよらないと思いますが、これは本当によくあることです。
御覧のように普通に撮影される角度（下写真左）では見えないんです。
今回のような特別な角度（上写真右）でレントゲンを撮らないと見えないので、触診やエコーで丁寧に見ないと見落としてしまうんですね。
ねんざだと思ってちゃんと固定していない場合、骨がくっつかずに後遺症が残ることがあります。
もし、お子さんが足首をひねってしまったら、いち早く見せてくださいね。
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