ボクサー骨折(中手骨頸部骨折)を手術せずに奇麗に治すには?

70代の男性が、いわゆるボクサー骨折(中手骨頸部骨折)をして来院されました。

歩行中に転んでしまって、手を地面についた時に怪我されたそうです。

 

こぶしを作った時に、小指だけ短くなってしまっていますね。

折れて曲がった分だけ短くなっています。

この患者さんは大丈夫でしたが、捻じれて折れた場合は、

指を曲げた時に隣の指(薬指)と重なってしまう場合もあります。

 

提携病院でレントゲン検査をお願いした結果、御覧のように骨折していました。

すぐに徒手整復(骨を元の位置に戻すこと)し、シーネで固定しました。

 

固定後のレントゲン写真がこちらです。ぴったり治っています!

これなら手術しなくても大丈夫です。

 

 

その後3週間の固定と、リハビリを3週間行い治癒となりました。

ボクサー骨折(中手骨頸部骨折)は、小指と薬指に起こることが多く、

パンチをした際に折れることが多いので、この名前がついています。

曲がった個所を戻すことが難しかったり、固定中にズレてしまう事があるので、

手術になることも多い骨折です。

 

今回のように、きっちり元の位置に整復してちゃんと固定すれば、手術を回避して奇麗に治すことが出来ます。

もし、中手骨を骨折してしまった場合は、いち早く専門家に見せてくださいね。

 

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