転倒して肩を脱臼!? 何度も外れてしまう場合は手術が必要かもしれません。。。
アメフト部の高校生が転倒して肩を脱臼して来院されました。
肩の脱臼は特徴的な見た目になるので、すぐ見分けがつきます。
ご覧のように肩の丸み(矢印部分)が、反対側と比べると無くなってしまっていますね。
すぐに整復して骨の位置を戻しました。
整復後にエコーで見てみたところ、骨折の合併はありませんでした。
この患者さんは今回で3回目の脱臼ということで、今後手術が必要になるケースでした。
肩の脱臼は再発率が高いのが特徴です。
初回の脱臼の時に、ちゃんと固定してリハビリをすると再発をある程度は防げるのですが、
それでも再発を繰り返してしまう場合は手術が必要です。
肩の関節を保護している関節唇(かんせつしん)という組織が破れてしまっていて、
修復していない場合は内視鏡で縫合する手術の適応となります。
肩関節脱臼は転倒して肩をついた際によく発生するケガです。
脱臼してから時間が経ってしまうと、戻すのに苦労することがあります。
また、再発を防ぐために整復後の固定やリハビリがとても大事になります。
ですので、もし肩を脱臼してしまった場合は、すぐに専門家に診てもらってくださいね。
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