サッカー中に転んで手を衝いてしまった14才の男の子が手首を骨折して来院されました。

明らかに曲がっていて、ぱっと見ただけで骨折しているようでした。。。

ご覧のように、手首がだいぶ腫れていて、曲がっています。。。

触診すると、橈骨（とうこつ）を痛がっていて、よく骨折する部分のお怪我でした。

※患者様のご厚意により了承を得て掲載させて頂いております。

エコーを撮ってみるとやはり骨折していて、かなり曲がってしまっています。（矢印の部分）

すぐに提携病院でレントゲン検査をしていただいた写真がこちらです。

橈骨（とうこつ）という骨が矢印の位置で折れていてまがっています。。。

正しい位置に戻してから（整復と言います）、固定しないと曲がったままくっついてしまいます。

慎重に、正確に整復していきます。

整復前と後の比較したエコーがこちらです。

だいぶきれいに戻りましたので、この位置でギプス固定をしました。

固定する前に整復位の評価ができるのも、エコーのメリットです。

レントゲン検査だと固定してから撮影になりますので、

ギプスを巻いたはいいけれど、まだ骨が綺麗に戻っていなかった、、、なんてことがなくなります。

ギプス固定後のレントゲン写真がこちらです。

とても奇麗に戻っています！

ギプスを2週間、簡易的な固定をプラス1週間、その後リハビリを経て後遺症なく治癒となりました！

4週後のレントゲン写真がこちら

元通り奇麗になおりました！

今回の患者さんは中学生でしたが、この橈骨遠位端部骨折（とうこつえんいたんぶ骨折）は、

子供からご高齢の方まで幅広い年齢層に良く起こる骨折です。

ちゃんと整復しないと手の機能を損なうことが多いので、正確な整復と固定が重要になります。

もし手首の骨折をしてしまった場合は、いち早く見せてくださいね。

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