お子さんの「ねんざ」、けっこう骨折してます。。。【ねんざだと思っていたら骨折していた!が多い理由とは】
「ねんざしました」とのことで6才の女の子が来院されました。
前日、遊んでいて石につまづいて転んでしまったそうです。
足首を見ると外くるぶしが腫れています。
わかりにくいですかね?
では拡大した写真で比べてみてください。
このくらいの腫れであっても、歩けていても、要注意です。
見た瞬間、ねんざじゃなく骨折だろうなと思いました。
触診すると、靭帯の部分ではなく、思ったとおり骨を痛がっていました。
エコーを撮ってみるとやはり骨折しています。
すぐに提携病院でレントゲン検査をしていただき、当院にて整復とギプス固定をしました。
ギプス固定は18日、シーネ(あて木)固定を10日間、リハビリ期間含め6週間で完治しました。
4週後のエコーでは、割れた骨が動かなくなっています。
※患者様のご厚意により了承を得て掲載させて頂いております。
小さいお子さんが足をひねってケガをした場合、歩けていても、
このくらいしか腫れていなくても、たいていは骨折しています。
そしてそれは残念ながら見落とされることが多いです。。。
レントゲン検査で骨折がわからないことがあるなんて、思いもよらないと思いますが、これは本当によくあることです。
ご覧のように(下の写真)普通に撮影される角度では見えないんです。
今回のような(下の写真)特別な角度でレントゲンを撮らないと見えないので、
触診やエコーで丁寧に見ないと見落としてしまうんですね。
ねんざだと思ってちゃんと固定していない場合、骨がくっつかずに後遺症が残ることがあります。
もし、お子さんが足首をひねってしまったら、いち早く見せてくださいね。
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