バスケットボールで指を脱臼! 脱臼して曲がった指を引っ張るのは危険?

15歳の男の子がバスケットボール中に指を脱臼して来院されました。

第2関節が変形してしまっていますね。。。

 

 

 

 

よくあるPIP関節背側脱臼(第2関節が手の甲側にズレてしまう状態)でした。

ボールがぶつかったり、相手選手とぶつかったり、転倒して指を地面についてしまったりという原因で発生します。

 

同時に骨折を合併することも良くあるのですが、この患者様はエコーで見える範囲では骨折はなくて脱臼だけでした。

すぐに整復し(5秒くらいです)、変形はなくなり指も正常に動くことを確認しました。

患者様もホッと一安心していました。良かったですね!

 

 

 

 

 

整復後のエコーでも、提携病院でのレントゲンでも骨折の合併は見えませんでしたので、

そのまま固定し、リハビリを経て無事治癒となり、元気にバスケットボールを再開できました!!

 

 

脱臼した指を見て、あわてて引っ張る方がたまにいますが、実はあんまりオススメできません。。。

というのも脱臼と同時に骨折があったり、靭帯損傷があることもあるので、それを酷くしてしまう恐れがあるからなんです。

すぐに専門家に見せていただくのが一番ですね。

我々は出来るだけ合併損傷がひどくならないように留意して脱臼を戻しています。

出来れば自分で引っ張らずにお任せいただきたいですね。

 

指の脱臼は球技などで比較的多く発生するケガです。

時間が経ってしまうと腫れが強くなって、脱臼を戻すのに(我々も患者さんも)苦労しますので、少しでも早く受診してくださいね。

*当院のHPでご紹介している画像データなどは全て、患者様の同意をいただいたうえで掲載させていただいております。

 

 

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